6月中旬、例年なら梅雨間近なはずの東北地方。今年は大雪の影響で季節の進行がかなり遅れていて、桧原湖のバスたちもまだスポーニングの真っ最中。
そんな状況を見越して、タイミング次第ではデカバスとの接近戦もあるかもしれない──。そう思い立ち、期待と少しの緊張を胸に桧原湖へ向かいました。
- 釣行日:6月11日
- 気温:13℃〜19℃
- 風速:3〜4m(西南西)
久々の桧原湖に備えて|スポーニング期を想定したタックル構成

今回持ち込んだタックルは以下の6本。現地の状況に応じて素早くローテーションできるよう、役割を明確に分けてセッティングしました。
【スピニング:2本】
- ライトリグ用①:UL/フロロ4lb/ライトリグ全般、ミドスト
- ライトリグ用②:L/PE0.6+フロロ8lb/メインは表層系、虫
【ベイト:4本】
- 中層用(マルチ):M+/フロロ16lb/汎用
- 撃ち物用①: ML/フロロ12lb/ライト系のノーシンカーワーム、表層系プラグ
- 撃ち物用②:MH/フロロ14lb/高比重ワームのカバー撃ち、ジグ
- 巻き物用①:MH/フロロ20lb/ビッグベイト、羽もの、スイムジグ
ルアー選びでは、スポーニングのど真ん中〜アフター回復期までを幅広く想定しました。クリアウォーターでプレッシャーも高い桧原湖では、ライトキャロなどの“食わせ”系は外せません。
また、でかいヒバラージ用にカバー周りには高比重ワームやジグ系も用意。
中層に浮いた回復系やニュートラルな個体を狙うために、ミドストやスイムジグを用意しつつ、虫系ルアーも試したかったので表層ピクピク系や沈み虫などもタックルに組み込みました。
ボートは桧原湖東岸の「ふじもと」さんで初めてレンタル。

受付は5時半からで出港は6時ですが、この日はスタッフの方が1名(いつも?)で対応されており、出港は6時15分頃になりました。
お借りしたのはアルミエンジン船(ミンコタ55lb/12V)です。広さは1人利用には十分で、無段階エレキも操作しやすく快適に釣りができました。
今回利用したレンタルボート屋 ▶︎ 桧原湖レンタルボートいつもの処ふじもと
朝霧とローライト。静かな湖で始まった1日

朝は濃い霧に包まれ、視界がかなり悪くなっていました。そのため、ポイントへは慎重にアプローチ。気温は少し肌寒く、薄手の防寒着がちょうど良い体感です。
風はほとんどなく、水面は静かで落ち着いた雰囲気。前日の雨の影響か、水質はやや濁り気味で、桧原湖特有のクリアな印象とは異なっていました。
この日はローライトに加えて濁りもあり、魚の活性が上がっていると判断。朝イチはハードプラグを軸に、テンポよく広く探る展開からスタートしました。湖上は平日ということもあり、人はまばら。
プレッシャーも少なく、のびのびと釣りが楽しめそうな空気感でした。
春のイカリ潟でスモール&ラージを狙う

今回のメインエリアはイカリ潟。春の定番スポットで、スモールマウスだけでなくラージマウスも多く生息するポイントです。
【午前】読みは外れても、安定のカバスキャでラージをキャッチ
朝のうちはローライトコンディション。活性が高いことを期待して、ハードルアー中心の攻めのスタイルでスタートしましたが、反応は今ひとつ。
テンポを落とし、カバースキャットのノーシンカーにチェンジし島周りのブレイクをボトムをずる引きで丁寧に探っていくと、ラージマウスがヒット。
カバスキャの使い方のポイント
基本操作はキャストして放置。放置してバイトがなかったら、ボトムをゆっくりズル引き▶︎放置▶︎ズル引き・・・の繰り返しです。
シャローや水深があるブレイク、岩や立木が絡むところでも根掛かりしにくいので効果的です。

【午後】霧が晴れて虫系ワームで連発。釣れたワームと使い方を紹介
午後になると霧もすっかり晴れ、ルアーを虫系ワームにシフト。
まずは表層で誘える浮くタイプを試しましたが、反応はイマイチ。そこで思い切って沈むタイプに変更したところ、これが大当たり。ノンキーパーサイズも含めて、テンポよく数釣りが楽しめる展開となりました。
この日、特に反応が良かったのが以下の2つのワームです。
使い方のポイント
どちらのワームも基本は“投げて放置”。
それでも反応がない場合は、**トゥイッチや吊るして「チョンチョン」**と動かすアクションに切り替えると、バイトが連発しました。
特に風が止んだタイミングや、カバーの影に落とすと反応が明確で、1本目が出てからは短時間で連続ヒットという流れも。
ハードルアーではレゼルブJrが活躍

ハードルアーの中ではレゼルブJrが最も反応が良く、バイトも多数。反面、バラシが多かったため、今後の対策が必要だと感じました。
1日を通して見えバスを確認できる場面も多く、チェイスやバイトも多数。魚からの反応が豊富で、非常に楽しい釣行となりました。

今回のまとめ

春定番のイガリ潟での釣行は、朝のローライトでは強気な展開はやや空振り気味でしたが、アプローチを変えながら地道に探っていくことで釣果につながりました。
特に午後は沈む虫系ワームへの反応が良く、数釣りも楽しめる展開に。ハードルアーでの反応や見えバスのチェイスもあり、魚の気配を強く感じられた一日でした。