- グリスとオイルの違いがわからない
 - リールのどこに注油したらいいの?
 - 注油の仕方を教えて
 
メンテナンスでとくに大事なのが「注油」ですが、初めのころってオイルとグリスの違いもわからず、何となく注油してませんでしたか。注油は大事なんですが、やり方を間違えるとリールの性能に支障を与えてしまう可能性があります。
今回は注油に必要なオイル・グリスについて簡単にまとめてみました。当記事を読めばオイルとグリスの違い、リールのどこに何を注油すれば良いのか分かります。

masa_whats
1985年生まれ|救命士
釣りとキャンプなどアウトドアが好き。
趣味と仕事の経験を活かして、防災にもつながる視点でアウトドア情報を発信しています。
この記事で分かること
オイルとグリスの違いについて
潤滑油には主に2種類あります。
- 粘度が低くてサラッとしているのがオイル
 - 粘度が高くてネットリしているのがグリス
 
オイルの組成
グリスの組成
出典:NOKクリューバー株式会社

基油はオイル・グリスのベースとなる油
オイルについて


オイルの特徴
- オイルは低粘度でサラっとしている。➡︎ 飛散・漏洩しやすい
 - 浸透性が高い
 
高速で動くところの潤滑に適している
どこに注油するの?
オイルはサラサラしているのでつけすぎると垂れちゃいます。
グリスに混ざると粘度が落ちてグリスが流れてしまう場合があります。適所に適量を注油しましょう。
スピニングリール
- ハンドルノブ
 - ローラークラッチ部分 など
 
ベイトリール
- スプール軸
 - スプール用ベアリング など
 
グリスについて


グリスの特徴
- オイルより粘度がある ➡︎ 飛散しにくい
 - 耐久性があり熱や水に強い
 
圧力や負荷がかかる場所に塗るのが良い
メーカーや種類によってはグリスでも低粘度のものがあります。
どこに注油する?
グリスは粘度が高く抵抗が大きいです。高速に動く部分につけると動作を重くしてしまう可能性があるので注意が必要。またゴミや埃も溜まりやすくなるので、オイル同様に適所に適量をつけましょう。
スピニングリール
- ウォームシャフト部
 - ギア歯面
 - ラインローラー ※オイルでも可
 - 各ベアリング
 
ベイトリールの場合
- ウォームシャフト部
 - ギア歯面
 - スプールボールベアリング など
 
オイルとグリスの特性を理解しリールを長持ちさせよう


このようにオイルとグリスはそれぞれ特性が違うので、注油する部分によって使い分けることが大切です。また注油してはダメな部分もあるので、マニュアルに目を通してから作業することをおすすめします。
リールは釣りをする上で必須アイテムの一つ。定期的なメンテナンスを心がけて大切に使っていきたいですね。




